綯
綯
名詞
標準
文例 · 用例
縄なひリレーは十四区から五人づゝの選手が出て、一メートルづゝ縄を綯つて、一定の長さに達した時、石を載せた箱を引つ張つて張力を試験して見た。
— 葉山嘉樹 『運動会の風景』 青空文庫
これは殆んど同時に綯ひ上つた組が多く、石が軽かつたために、切れた縄もなかつた。
— 葉山嘉樹 『運動会の風景』 青空文庫
何しろ、優勝区には、増産奨励の酒が一升づつ出ることになつて村長の机の上に六本並んでゐるのだから、他の賞品になら寛容の美徳を現はす連中も、この縄綯ひリレーだけは、勝敗が明確でないといふことにした。
— 葉山嘉樹 『運動会の風景』 青空文庫
本を読むなどという馬鹿なことをするならよいからその時間に縄を綯れ」といわれた。
— 内村鑑三 『後世への最大遺物』 青空文庫
」為吉はそう云って縄を綯いつゞけた。
— 黒島傳治 『老夫婦』 青空文庫
お山の草叢から、黄腹、赤背の山鱗どもを、綯交ぜに、三筋の処を走らせ、あの踊りの足許へ、茄子畑から、にょっにょっと、蹴出す白脛へ搦ましょう。
— 泉鏡花 『貝の穴に河童の居る事』 青空文庫
音を綯交ぜに波打つ雷鳴る。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
辻町は、欠伸と嚔を綯えたような掛声で、「ああ、提灯。
— 泉鏡花 『縷紅新草』 青空文庫