縁取り
ふちどり異読 へりとり
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
hemming
文例 · 用例
淡紅色の下袴 三つの死體を運搬自動車で送り出したあと、ソオルは更に辛抱強い探査をつづけてゐたが、やがて何の氣もなく應接間の長椅子の褥をひよいと持ち上げた途端に突如として眼に著いた生々しい血染めの布、何とそれは婦人の肌に著ける贅澤なレイスで縁取りした絹の下袴の斷片ではないか?
— ――スウェーデンの殺人鬼―― 『死の接吻』 青空文庫
緋鹿子を合せて両面着けて、黒き天鵞絨の縁取りたる綿厚き座蒲団の、胸に当てて膝を蔽うまでなるを、両袖に抱えて来つ。
— 泉鏡花 『照葉狂言』 青空文庫
階の両側のところどころには、黄羅紗にみどりと白との縁取りたる「リフレエ」を着て、濃紫の袴を穿いたる男、項を屈めて瞬もせず立ちたり。
— 森鴎外 『文づかひ』 青空文庫
階の両側のところどころには、黄羅紗にみどりと白との縁取りたる「リフレエ」を着て、濃紫の袴をはいたる男、項をかがめて瞬きもせず立ちたり。
— 森鴎外 『文づかい』 青空文庫
」「…………」 静枝は顔を赧くして、腹を抱えるようなお辞儀をしながら、薄紫の縁取りをした桃色のハンカチで口を抑えた。
— 佐左木俊郎 『接吻を盗む女の話』 青空文庫
昨日は人の波打ちしコルソオの大道には、往き交ふ人|疎にして、白衣に藍色の縁取りしを衣たる懲役人の一群、霰の如く散りぼひたる石膏の丸を掃き居たり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
ダーリヤが、縁取りの三分の二も進んだ頃、やっと下で、「叔母さん」と呼ぶ、アーニャの細い、神経質な声がした。
— 宮本百合子 『街』 青空文庫
花苑を縦横に貫いている散歩路の所々には、列柱式の小亭や水神やサイキあるいは滑稽な動物の像が置かれてあって、赤煉瓦を斜かいに並べた中央の大路を、碧色の釉瓦で縁取りしている所は、いわゆる矢筈敷と云うのであろう。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
作例 · 標準
案内状のカードに金色の縁取りを入れたことで、高級感がより一層引き立った。
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花壇の縁取りとして植えたレンガの隙間から、春らしい小さな雑草が顔を出している。
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プレゼン資料の重要なグラフには、目立つように赤い線で縁取りをしておいてください。
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