ろ紙
ろし
名詞
標準
filter paper
文例 · 用例
丹泉はしきりに称讃してその鼎をためつすがめつ熟視し、手をもって大さを度ったり、ふところ紙に鼎の紋様を模したりして、こういう奇品に面した眼福を喜び謝したりして帰った。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
かりそめながら戦ったわが掌を十分に洗って、ふところ紙三、四枚でそれを拭い、そのまま海へ捨てますと、白い紙玉は魂ででもあるようにふわふわと夕闇の中を流れ去りまして、やがて見えなくなりました。
— 幸田露伴 『幻談』 青空文庫
丹泉はしきりに称讃して其鼎をためつすがめつ熟視し、手をもつて大さを度つたり、ふところ紙に鼎の紋様を模したりして、斯様いふ奇品に面した眼福を喜び謝したりして帰つた。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
龍をみて、さらに龍の鱗を拾ったのであるから、かれはいよいよ喜んで、丁寧にそれを懐ろ紙につつんで懐中した。
— 岡本綺堂 『異妖編』 青空文庫
処どころ紙撚でくくった其の蚊帳の中では、所天の伴蔵が両手を膝についてきちんと坐り、何かしらしきりに口の裏で云っていた。
— 田中貢太郎 『円朝の牡丹燈籠』 青空文庫
半七は懐ろ紙をとりだして綺麗に拭き取って、そばに立っている幸次郎にその紙をそっと見せた。
— お照の父 『半七捕物帳』 青空文庫
七夕には五色のいろ紙に書いて笹竹に下げる。
— 半七先生 『半七捕物帳』 青空文庫
彼女はふところ紙を出して、襟の汗を拭いた。
— 岡本綺堂 『番町皿屋敷』 青空文庫
作例 · 標準
化学の実験で、ビーカーの溶液を漏斗にセットしたろ紙に通して不純物を取り除いた。
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コーヒーを淹れるとき、ろ紙の質によって味の抽出具合が微妙に変わるらしい。
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ろ紙の上に残った白い沈殿物を、ピンセットで慎重に採取した。
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ウィキペディア
ろ紙(ろし、濾紙、沪紙)は、主としてろ過をするときに使われる紙、あるいは紙状のもの。コーヒーフィルター、こし布など家庭的なものから、化学実験用のものまで様々である。化学実験用には様々な種類が用意されており、ろ過の時間を早めるために折って使う。
出典: ろ紙 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0