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麭屋

麭屋
名詞
1
標準
文例 · 用例
真赤な達磨が逆斛斗を打った、忙がしい世の麺麭屋の看板さえ、遠い鎮守の鳥居めく、田圃道でも通る思いで、江東橋の停留所に着く。
泉鏡花 陽炎座 青空文庫
」「過年、水天宮様の縁日の晩でしたっけ、大通のごッた返す処をちっとばかり横町へ遠のいて明治座へ行こうという麺麭屋の物置の前に、常店で今でも出ていまさ、盲目の女の三味線を弾くのがあります。
泉鏡花 三枚続 青空文庫
また夢のようだけれども、今見れば麺麭屋になった、丁どその硝子窓のあるあたりへ、幕を絞って――暑くなると夜店の中へ、見世ものの小屋が掛った。
泉鏡花 国貞えがく 青空文庫
通りを二|丁目程來て、それを電車の方角へ曲つて眞直に來ると、乾物屋と麺麭屋の間に、古道具を賣つてゐる可なり大きな店があつた。
夏目漱石 青空文庫
通りを二丁目ほど来て、それを電車の方角へ曲って真直に来ると、乾物屋と麺麭屋の間に、古道具を売っているかなり大きな店があった。
夏目漱石 青空文庫
幸田露伴氏が昼弁当改善の目的で麺麭屋を始めた事があつた。
大正七(一九一八)年 茶話 青空文庫
おかげで、露伴氏の麺麭屋は潰れてしまつた。
大正七(一九一八)年 茶話 青空文庫
ポツンとただ一つ、どこかの小窓に灯影が映しているのは、その市の町人が自分の長靴でも縫っているのか、それとも麺麭屋が麺麭を焼いているのでもあろうか?
または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊 死せる魂 青空文庫