矍鑠
かくしゃく
形容詞-たる副詞-と
標準
vigorous (in old age)
文例 · 用例
自分が物心づくころからすでにもうかなりのおばあさんであって、そうして自分の青年時代に八十余歳でなくなるまでやはり同じようなおばあさんのままで矍鑠としていたB家の伯母は、冬の夜長に孫たちの集まっている燈下で大きなめがねをかけて夜なべ仕事をしながらいろいろの話をして聞かせた。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
十二歳年下で、六十歳の太田|南畝がまだ矍鑠としてゐるのが気になつた。
— 岡本かの子 『上田秋成の晩年』 青空文庫
もう六十を越えて、それで前額は禿げているが、矍鑠としたシャンとした老人である。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
年耳順を越えて矍鑠たり。
— 長塚節 『草津行』 青空文庫
齢は五十を超えたるなるべけれど矍鑠としてほとんと伏波将軍の気概あり、これより千島に行かんとなり。
— 幸田露伴 『突貫紀行』 青空文庫
暫くして件の青侍に導かれ、緩端に平伏したる齋藤茂頼、齡七十に近けれども、猶ほ矍鑠として健やかなる老武者、右の鬢先より頬を掠めたる向疵に、栗毛の琵琶股叩いて物語りし昔の武功忍ばれ、籠手摺に肉落ちて節のみ高き太腕は、そも幾その人の首を切り落としけん。
— 高山樗牛 『瀧口入道』 青空文庫
七十代の婿と八十代の舅とは、共に矍鑠として潮風に禿頭を黒く染め、朝は早くから夜は手許の暗くなるまで庭仕事を励んだ。
— 長谷川時雨 『木魚の配偶』 青空文庫
恐らくこれは、これもまた矍鑠としているであろう気丈な彼の老妻が、困苦のなかにいよいよ澄んだ配慮を物語っていた。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
作例 · 標準
祖父は90歳を超えてもなお矍鑠としており、毎朝の散歩を欠かさない。
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その老経営者は、今も矍鑠たる姿で会社の舵取りを行っている。
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彼は年齢を感じさせない矍鑠とした口調で、若者たちに経験を語った。
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