手の届くところ
てのとどくところ
名詞
標準
(a place) within one's reach
文例 · 用例
煙草を喫うも喫わないも、その道具の手の届くところへ行きつくだけでも、自分の今のこの春の夜のような気持は一時に吹き消されてしまわなければならないということは吉田も知っていた。
— 梶井基次郎 『のんきな患者』 青空文庫
右手の届くところにパイプ置きがあり、今読んでいるところなのだろう、手元にはぐちゃりと朝刊の山が積まれている。
— THE ADVENTURE OF THE BLUE CARBUNCLE 『蒼炎石』 青空文庫
もし皆様方のどなたかが何かにずっと焦がれており、二〇年の長きにわたって望んでいたとして、いきなりそれが手の届くところに現れたら、私の気持ちもわかってくださいましょう。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
ガキの手の届くところにマックを置いた者は誰も、この大人のオモチャが容易に子供のオモチャに化けることを知る。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
そんな風な弱々しい子供の僕は今でも僕のすぐ手の届くところにゐるのだが……。
— 原民喜 『災厄の日』 青空文庫
全く違った国を見るように一挙一動の掛け放れた彼らと、自分も同じように振舞いたいと思って手の届くところに生えている虎杖を力|充分に抜いて、子供たちのするように青い柔かい茎を噛んでも見た。
— 水上滝太郎 『山の手の子』 青空文庫
すぐ手の届くところにある。
— 豊島与志雄 『慾』 青空文庫
着物だの飾り物に、ひどい愛着を持って居るお君は、見も知らない人々が、隅から隅まで隆とした装で居るのを見るとたまらなくうらやましくなって、例えそれが、正銘まがい無しの物でも、自分の手の届くところまで、引き下げたものにして考えて居なければ気がすまなかった。
— 宮本百合子 『栄蔵の死』 青空文庫
作例 · 標準
必要な資料は、いつでも手に取れるよう手の届くところに置いてある。
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あと一歩努力すれば、夢はもう手の届くところまで来ているはずだ。
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寝る前に、スマホを枕元の手の届くところに置いておくのが習慣だ。
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