御食
みけ
名詞
標準
文例 · 用例
「――御食事にいらっしゃいません……?
— 織田作之助 『夜の構図』 青空文庫
夜中も一度御食事有之。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
御食気更に不被為在、氷餅之湯少々づつ強て差上候而已。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
「それでもあなたが御飯を召し上らんで麺麭を御食べになったり、ジャムを御舐めになるものですから」「元来ジャムは幾缶舐めたのかい」「今月は八つ入りましたよ」「八つ?
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
「直ぐ御食事になさいますか」「さあ、たいして腹も空いていないが、とにかく持って来てもらおうか」 婢が去ると、由平はごろりと其処へ寝転んだ。
— 田中貢太郎 『阿芳の怨霊』 青空文庫
支那でも周の武帝鶏卵を好き食い、抜彪なる者、御食を進め寵せらる。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
正気の沙汰じゃないぞ)『へんな話ですねェ、で、いまもその部屋にいるんですか』『さあ、それが、真夜中なんかに、ふいとお出掛になられますので、ハッキリ申し上げられませんけど、今日は御食事のお知らせもございませんし、……多分お出掛と思いますけど……』『兎に角』私は(ここまで来たついでだ。
— 蘭郁二郎 『蝕眠譜』 青空文庫
そういうことが三日四日とつづくうち、天子さまのお体は目に見えて弱って、御食事もろくろくに召し上がれないし、癇ばかり高ぶって、見るもお気の毒な御容態になりました。
— 楠山正雄 『鵺』 青空文庫