山茱萸
さんしゅゆ異読 サンシュユ
名詞
標準
Asiatic dogwood (Cornus officinalis)
文例 · 用例
おほけたで今日も盛りと見て過ぐる このおほけたでの有る庭の近くには山茱萸の木が有る。
— 木下杢太郎 『本の装釘』 青空文庫
ここに林のごとく売るものは、黒く紫な山葡萄、黄と青の山茱萸を、蔓のまま、枝のまま、その甘渋くて、且つ酸き事、狸が咽せて、兎が酔いそうな珍味である。
— 泉鏡花 『茸の舞姫』 青空文庫
さて、店を並べた、山茱萸、山葡萄のごときは、この老鋪には余り資本が掛らな過ぎて、恐らくお銭になるまいと考えたらしい。
— 泉鏡花 『茸の舞姫』 青空文庫
」 と言う……葉ながら散った、山葡萄と山茱萸の夜露が化けた風情にも、深山の状が思わるる。
— 泉鏡花 『茸の舞姫』 青空文庫
山茱萸は黄色の花ざかり。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
十日ばかり前から山茱萸と樒の花がさいてゐる。
— 蒲原有明 『虚妄と眞實』 青空文庫
これは昔山茱萸をサワグミだの、ヤマグミだのと称えたもんだから、茱萸もまた同じ者と思い違いをしてこれをグミだとしたものであろう。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
グミらしい実の生る者は山茱萸であるが、しかし山茱萸には単に茱萸という名は無い。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
作例 · 標準
庭に植えた山茱萸の花が、春の訪れを告げるかのように咲き始めた。
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山茱萸の赤い実が、秋の深まりとともに美しく色づく。
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公園の散策路には、見事な山茱萸の並木が続き、訪れる人々の目を楽しませていた。
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