人間の堕落
にんげんのだらく
表現名詞
標準
the Fall of Man
文例 · 用例
小説は一体|如何いうものだか、知らん、唯私の眼に映ずる小説は人間の堕落を潤色するものだ。
— 二葉亭四迷 『平凡』 青空文庫
文学の実際は人間の堕落を潤色して、懦弱な人間を更に懦弱にするばかりだ。
— 二葉亭四迷 『平凡』 青空文庫
トルストイは、「クロイツェル・ソナタ」を頂上として、結婚生活における人間の堕落を肉体的欲求への堕落に見て、人間性の高揚のために、家庭生活や結婚というものの従来の考えかたを、根本から懐疑し、否定した。
— ――鴎外・漱石・荷風の婦人観にふれて―― 『歴史の落穂』 青空文庫
□酒好きが酒そのものに執することに罪はない、笑つて許せる、しかし酒をのむ方法手段が卑しくなるのは彼といふ人間の堕落だ、断じて許せない。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
近頃の食物の甘さ――甘つたるさはどうだ、酒でも味噌でも醤油でもみんな甘い、甘くなければ売れないさうだが、人間が塩を離れて砂糖を喜ぶといふことは人間の堕落の一面をあらはしてゐると思ふが如何。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
彼の近頃の主義として、人と喧嘩をするのは、人間の堕落の一|範鋳になつてゐた。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
私はわれわれが生きているうちに、社会が一大進歩を遂げて、貧乏と不幸、及び必ずこれに伴うて生ずるところの人間の堕落ということが、かつて森にすんでいた狼のごとく、全くかの国の人民から追い去られてしまうというがごとき、よろこばしき時節を迎うるに至らんことを、望みかつ信ぜざらんとするもあたわざるものである。
— 河上肇 『貧乏物語』 青空文庫
余はわれわれが生きているうちに、わが社会が一大進歩を遂げて貧乏と不幸及び必ずこれに伴うて生ずるところの人間の堕落というものが、かつて森に住んでいた狼のごとく全くこの国の人民から追い去られてしまうというがごとき、よろこばしき時節を迎うるに至らんことを望みかつ信ぜざらんとするもあたわざる者である。
— 河上肇 『貧乏物語』 青空文庫
作例 · 標準
キリスト教神学では、アダムとイブの原罪を人間の堕落として説明する。
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この哲学者は、文明の進歩が人間の堕落につながると警鐘を鳴らした。
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人間の堕落は、古くから多くの文学作品のテーマとなってきた。
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