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蠅取り

はえとり
名詞
1
標準
文例 · 用例
近代になって、これが各種の伝染病菌の運搬者、播布者として、その悪名を宣伝されるようになり、その結果がいわゆる「蠅取りデー」の出現を見るにいたったわけである。
寺田寅彦 蛆の効用 青空文庫
蠅取り紙にかかった蠅の気持ちはこんなものかという気がする。
寺田寅彦 柿の種 青空文庫
その中で覚えず笑い出してしまった最も愉快な場面は、犬が蠅取り紙に悩まされる動作の写真的描写である。
寺田寅彦 映画雑感(3) 青空文庫
女主人公が穴蔵へ引っ込んだあとへイルマが蠅取り紙を取り換えに来る、それをながめていたおやじの、暑さでうだった頭の中に獣性が目ざめて来る。
寺田寅彦 映画雑感(4) 青空文庫
この摂氏四十度の暑さと蠅取り紙の場面には相当深刻な真実の暗示があるが、深刻なためにかえって検閲の剪刀を免れたと見える。
寺田寅彦 映画雑感(4) 青空文庫
見るとそれは蠅取り茸、紅茸、草鞋茸、馬糞茸、狐の火ともし、狐の茶袋なぞいう毒茸の連中でした。
夢野久作 きのこ会議 青空文庫
その大勢の毒茸の中でも一番大きい蠅取り茸は大勢の真中に立ち上って、「お前達は皆馬鹿だ。
夢野久作 きのこ会議 青空文庫
部屋の中には無数の蠅がワンワンと舞っていて、何か蠅取り薬を入れた皿が置いてあるけれど、どうやら蠅はもうそんなものには慣れっこになっているらしかった。
または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊 死せる魂 青空文庫