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徳論

とくろん
名詞
1
標準
文例 · 用例
〇「学は覚ということなり、未だ知らないところを覚悟するなり」『自虎通徳論』。
幸田露伴 悦楽(現代訳) 青空文庫
何をいうか、またいつものようなありきたりの道徳論を振り回すと思いながら、一種の軽侮をもって黙って聞いていた葉子は、この一言で、いわば古藤を壁ぎわに思い存分押し付けていた倉地が手もなくはじき返されたのを見た。
有島武郎 或る女 青空文庫
然れども巻頭の中館松生君が私徳論の如きは、其文飛動を欠き精緻を欠くと雖ども、温健の風、着実の見、優に彼の気取屋党に一頭地を抜く者と被存候。
石川啄木 渋民村より 青空文庫
ノヴァーリス(1)『道徳論』 ちょっと見たところあまり不思議なので、ただの暗合としては理知が受け入れられないような暗合に出会って愕然として、超自然的なものをぼんやりと、しかしぞっとしながら、ときによるとなかば信ずるような気持になったことのない人は、非常に冷静な思索家のあいだでも、ごく少ないのである。
『モルグ街の殺人事件』続編 マリー・ロジェエの怪事件 青空文庫
彼が方法叙説第三部における道徳論を暫定的な或いは一時しのぎのものと称したことは極めて特徴的である。
三木清 人生論ノート 青空文庫
彼が方法敍説第三部における道徳論を暫定的な或ひは一時しのぎのものと稱したことは極めて特徴的である。
三木清 人生論ノート 青空文庫
さうして見ればこの場合に道徳論をするのは造作もないが、只どういふ道徳をこの中から引き出したが好いか、分からない。
XANTHIS クサンチス 青空文庫
「あなたの道徳論も、それでまア、やっと分りましたな。
横光利一 旅愁 青空文庫