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不勝手

ふかって
名詞
1
標準
inconvenience
文例 · 用例
西国の山にかけては冥通自在な翁も、東国へ足を踏み入れ東国の山に対するとき、つい不勝手な気がしてその冥通の働きをためらわした。
岡本かの子 富士 青空文庫
学園の遠足以外には田舎に出たことはなく、田舎の夜とては一層に不勝手なわたくしには、東京であれほど弾んだつもりの安宅先生説得の意気込みも、いつか、相撲の手だとて人から聞きました肩透しとやら叩き込みとやらを受けました形で、たゞしょんぼりと力抜けがするだけでした。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
初は「麹町|二本傳次|方江同居」と云ふことになり、後「傳次不勝手に付金澤丹後方江|又候同居」と云ふことになつた。
森鴎外 壽阿彌の手紙 青空文庫
屋根の上の裸虫は、おたがいにとって勝手でもあり不勝手でもありました。
お銀様の巻 大菩薩峠 青空文庫
不勝手なる族片づき候に金銀の用意これなく自然と時節を送り候ときは男女の道おのずから正しからざることに至り候。
徳富蘇峰 将来の日本 青空文庫
百石につき米百二十俵を上下していたお禄が、少しまえから百俵と定り、そのうえしばしば御借り上げの布令が出るほどで、御政治むきの御不勝手なことは私などにもおぼろげには察しがついていた。
桃の井戸 日本婦道記 青空文庫
七郎兵衛どのの御案内で参る約束でござったが、生憎と、その七郎兵衛どのがお風邪気とやらのため、不勝手ながら、一人でお招きへ寄せてもらいに参った」 と述べ、「御厨の渡辺天蔵で」 と、辞儀ていねいに、後から名を云い添えた。
第一分冊 新書太閤記 青空文庫
ここに臨んで接待役に当った三名も、年配はみな四十以上らしいが、骨逞しく、贅肉なく、ひどく大きな手を、不器用に両膝へ乗せて、坐り仕事は不勝手でござると、その容子からして物語っている。
第六分冊 新書太閤記 青空文庫
作例 · 標準
古い家屋なので台所周りが何かと不勝手で、リフォームを検討している。
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初めて訪れた土地での生活は、慣れるまで買い物一つとっても不勝手なものだ。
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道具が揃っていないキャンプ場での調理は、多少の不勝手を覚悟しなければならない。
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