売卜
ばいぼく
名詞
標準
fortunetelling (as an occupation)
文例 · 用例
そして二十五六のころ、八百屋を始めたが、まもなくよして、売卜者になった。
— 国木田独歩 『二老人』 青空文庫
ある時、母は私の行く末を心配するあまりに、善教寺という寺の傍に店を出していた怪しい売卜者のところへ私を連れて参りました。
— 国木田独歩 『女難』 青空文庫
売卜者の顔はよく憶えております、丸顔の眼の深く落ちこんだ小さな老人で、顔つきは薄気味悪うございましたが母と話をするその言葉つきは大変に優しくって丁寧で、『アアさようかな、それは心配なことで、ごもっともごもっとも、よく私が卜て進ぜます』という調子でございました。
— 国木田独歩 『女難』 青空文庫
売卜者はうまく私の行く末を卜い当てたのでございます。
— 国木田独歩 『女難』 青空文庫
そのうち、売卜者から女難のことを言われ、母からは女難ということの講釈を聞かされましたので、子供心にも、もしか今のが女難ではあるまいかと、ひどくこわくなりましたが、母の前では顔にも出さず、ないない心を痛めていながらも時々おさよのもとに遊びに参りましたのでございます。
— 国木田独歩 『女難』 青空文庫
ふむまた売卜乾坤堂、天門堂とすれば可い、一番みてもらいたいくらいだ、向は仕立屋、何、仕立物いたしますか、これは耳寄、仕立屋に(ぬい)が居ようも知れねえ。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
女中のある者は名高い売卜者のところへ走った。
— 朝顔屋敷 『半七捕物帳』 青空文庫
この忠義ものは、二人の憂を憂として、紺屋から帰りがけに、千栽ものの、風呂敷包を持ったまま、内の前を一度通り越して、見附へ出て、土手際の売卜者に占て貰った、と云うのであった。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
作例 · 標準
昔は街角に座って手相を見る売卜の人がよく見られたものだ。
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彼は売卜で生計を立てていたが、占いの腕は確かで遠方からも客が来た。
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友人は将来に不安を感じ、怪しげな売卜師に相談して大金を費やしてしまった。
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