過ぎたこと
すぎたこと
表現名詞
標準
bygones
文例 · 用例
ネルヴァルの発狂、二重意識の相剋による錯乱は蓋し、彼が彼の分析方面に執し過ぎたことが原因ではある。
— 中原中也 『詩に関する話』 青空文庫
――それはもう彼が限られた回数通り過ぎたことのあるいつもの道ではなかった。
— 梶井基次郎 『ある心の風景』 青空文庫
これらは、あんまりはっきりし過ぎたことですから、馬鹿らしく思われるほどですが、世の中の大概のことは、これほどはっきりしていないので相当に注意しなければとんだ間違いを起します。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
後に至つて将門が国香や良兼と仲好くないやうになつた原因は、蓋し此時の国香良兼等が伯父さん風を吹かせ過ぎたことや、将門等の幼少なのに乗じて私をしたことに本づくと想像しても余り間違ふまい。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
「アア」という一嘆息に、過ぎたことはすべて葬り去って終って、「よいわ。
— 幸田露伴 『雪たたき』 青空文庫
いま過ぎたことを、いそいで思いかえしたく努めたけれど、いっこうに思い浮かばない。
— 太宰治 『女生徒』 青空文庫
「勝手なことばっかり喋って……」 君枝の涙を見て、蝶子はさすがにいい気なことを言い過ぎたことに気がついた。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
それで居て相手の方から折れて口を利かれると機先を制せられたやうで且つ自分が餘りに力瘤を入れ過ぎたことが妙に極りの惡いやうに感ぜられてこつちが却つて閉口して畢ふ。
— 長塚節 『教師』 青空文庫
作例 · 標準
過去の失敗はもう過ぎたことだと割り切って、新しいプロジェクトに専念しよう。
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「もう過ぎたことだ。気にするな」と彼は優しく微笑んで許してくれた。
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過ぎたことをいくら嘆いても、時計の針を戻すことはできない。
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