麻屑
あさくず
名詞
標準
oakum
文例 · 用例
多くの妾を持っていたが、それ等の妾には、店で出る麻屑を与えて、祭のときに子供の用ゆる玩具の釣り下った花襷を手内職させ、その売上を養老金に溜めさせたというほどの人物であった。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
頸圏も一頭のなどはこれまで、何時もボロボロになって、革の下から麻屑が覗いているといったひどいものがかけてあったのだが、いまはそれが立派に繕ってある。
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
そこで蔡倫が色々と工夫して、遂に樹皮・麻屑・敝布などを原料として、今日の所謂紙を造つた。
— 桑原隲藏 『東洋人の發明』 青空文庫
麻屑製の上衣とズボンを着て、マーキュリーの帽子のような、ふちのない丸い帽子をかぶり、手入れも調教も碌にしてない暴れ小馬にまたがって、手綱もつけず、一本の綱であやつっていた。
— 故ディードリッヒ・ニッカボッカーの遺稿より 『スリーピー・ホローの伝説』 青空文庫
いいか、二階の干台の綱の跡と麻屑を考え合わせてみろ。
— 宙に浮く屍骸 『釘抜藤吉捕物覚書』 青空文庫
そこに、たとえば縊れたような赤い痕が残っていて、なおよくみると、塵のような麻屑が生毛みたいに付着いている。
— 三つの足跡 『釘抜藤吉捕物覚書』 青空文庫
」「へえ麻屑を少し噛んでやした。
— 三つの足跡 『釘抜藤吉捕物覚書』 青空文庫
そして、それがずつと熱くなつた時に、少しばかりの熔かした錫を麻屑の束でその鍋の表面にすつかり引きました。
— STORY-BOOK OF SCIENCE 『科学の不思議』 青空文庫
作例 · 標準
麻屑の例文