来先
らいさき
名詞
標準
文例 · 用例
而も、さういふ経過を採る所以のものは、人間が、本来先づもののあはれを求める傾向を有するからである。
— 中原中也 『詩と其の伝統』 青空文庫
この句を渡されて、去来先生、大いにまごつき、けれども、うむと真面目にうなずき、ただどひやうしに長き脇指。
— 太宰治 『天狗』 青空文庫
まず、まずどうにか長き脇指の仕末がついて、ほっとした途端に、去来先生、またまた第三の巨弾を放った。
— 太宰治 『天狗』 青空文庫
以来先ずベル研究所内に玉抜き愛好家が増えはじめ、さらに研究所の壁を越えて電話会社でも使われるようになった。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
今のさき雑言交りの啖呵をのこして一行と引揚げていったばかりのあの弥太一が、朱に染まって呻き声をあげながら、ほんのそこの往来先にのけぞっているのでした。
— 京へ上った退屈男 『旗本退屈男 第四話』 青空文庫
「元来先生が家を探すなんて間違つてゐる。
— 夏目金之助 『三四郎』 青空文庫
「元来先生が家を捜すなんて間違っている。
— 夏目漱石 『三四郎』 青空文庫
市来先生はわたくしの中学時代の唯一人の恩師である。
— 吉田絃二郎 『八月の霧島』 青空文庫