いい気味
いいきみ異読 いいきび
名詞形容動詞
標準
it serves you (him) right
文例 · 用例
而も猶、一寸立つて便所に行かうとすると、途中で曲つてゐる梯子段を踏み過つて、私は四五段も辷り落ち、肘をしたたか磨り剥いたのだが、驚いてとんで来た医者に、抱き取られながらも、いい気味だいい気味だ、死んだ弟を忘れてゐたから罰が当つたのだと、急にまた千万無量な思ひをするのであつた。
— 中原中也 『亡弟』 青空文庫
あっちからもこっちからもねずみがみんな集まって来て、「どうもいい気味だね。
— 宮沢賢治 『クねずみ』 青空文庫
」ときかれて、赧くなったことが、心外になったくらい、いい気味だと思った。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
薪も割ってもらわなくちゃこまるし、糠味噌もよく掻きまわして、井戸は遠いからいい気味だ、毎朝|手桶に五はいくんで来て台所の水甕に、あいたたた、馬鹿な亭主を持ったばかりに、あたしは十年寿命をちぢめた。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
いい気味だ」といったような意味から、卑怯な嘲罵を翁の生涯に対して送ったのではあるまいか。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
なんだい、あんなお内儀と、石田を取ってやるのがいい気味であり、そしてもう石田を細君の手に渡したくなかった。
— 織田作之助 『世相』 青空文庫
をはじめ烏老の不義を憎んでいる者は、いい気味だと思っていると、三日目になって甦った。
— 田中貢太郎 『令狐生冥夢録』 青空文庫
堪らねえ、いい気味だ。
— 泉鏡花 『山吹』 青空文庫
作例 · 標準
何度も注意されたのに、いい気味だである。
そういうことをするから、いい気味なんだ。
悪いことをしてたから、これはいい気味だ。
人を騙そうとしたから、いい気味だである。