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波立つ

なみだつ
Godan verb with 'tsu' ending動詞-自動詞
1
標準
to be choppy (of waves)
文例 · 用例
小川の油のやうな水面は大きく波立つて、眞黒な人影が毆れた蝙蝠傘のやうに動いてゐた。
南部修太郎 一兵卒と銃 青空文庫
それから東には敏感な空の白髪が波立つ
宮沢賢治 山地の稜 青空文庫
ただその心臓は音するばかり、波立つごとく顫動せるに、溢敷きたる黒髪|揺ぎて、千条の蛇蠢めきぬ。
泉鏡花 貧民倶楽部 青空文庫
けれども、驚破洪水と言へば、深川中、波立つ湖となること、傳へて一再に留まらない。
泉鏡太郎 深川淺景 青空文庫
長く冷たき黒髪は、玉の緒を揺る琴の糸の肩に懸って響くよう、互の口へ出ぬ声は、膚に波立つ血汐となって、聞こえぬ耳に調を通わす、幽に触る手と手の指は、五ツと五ツと打合って、水晶の玉の擦れる音、戦く裳と、震える膝は、漂う雲に乗る心地。
泉鏡花 草迷宮 青空文庫
」十八「怪我、過失、病気なら格別、……如何に虚気なればと言つて、」 雪枝は老爺に此を語る時、濠端の草に胡座した片膝に、握拳をぐい、と支いて腹に波立つまで気兢つて言つた。
泉鏡太郎 神鑿 青空文庫
遺体回収の試みもまったく甲斐なく、現地、水が渦巻き泡が波立つ恐ろしい大釜の深い底で、当世最凶の犯罪者と当代第一の法の守り手は、今もとこしえに横たわっているものと思われる。
THE FINAL PROBLEM 最後の事件 青空文庫
波立つ胸で私はその少し前に用意して來てゐた蠅叩きを取つた。
虻と蟻と蝉と 樹木とその葉 青空文庫
作例 · 標準
風が急に強まり、それまで穏やかだった海面が荒々しく波立ち始めた。
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「今日は海が波立っているから、船を出すのはやめておいた方が無難だ」
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通り過ぎた船の航跡によって、静かな湖面が大きく波立っている。
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2
標準
to wave (e.g. in the wind)
作例 · 標準
そよ風に吹かれて、一面に広がるススキの野原が白く波立っている。
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「見て、風が吹くたびに草原が波立って、まるで緑の海みたいだよ」
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夕風が吹き始め、公園の池に生い茂る葦が騒がしく波立ち始めた。
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3
標準
to be in turmoil
作例 · 標準
予期せぬ知らせを受けて、彼の穏やかだった心に激しい動揺が波立った。
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「あの子のあの一言で、クラス全体の空気が不穏に波立ち始めた気がする」
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感情が波立つのを抑えるように、彼女は深く深呼吸をして目を閉じた。
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波立つ(なみだつ) — 幻辞.com