普仏
ふふつ
名詞
標準
文例 · 用例
モウパッサンが普仏戦争を題材にした一篇の読みだしは、「巴里は包囲されて飢えつつ悶えている。
— 泉鏡花 『二、三羽――十二、三羽』 青空文庫
)大将「これは普仏戦争じゃ、」特務曹長「なるほどナポレオンポナパルドの首のしるしがついて居ります。
— 一幕 『饑餓陣営』 青空文庫
然し閣下は普仏戦争に御参加になりましたのでありますか。
— 一幕 『饑餓陣営』 青空文庫
それを独乙勢力の増進に必要な条件、即ち西方発展策に応用したのが即ち普仏戦争なのである。
— 夏目漱石 『点頭録』 青空文庫
その時|或人が好戦論者を戒めるために普仏戦争の前アルフオンス・カアルの言つた言葉を引証してゐる。
— 大正四(一九一五)年 『茶話』 青空文庫
嗚呼今や我が新日本は、時を変へ、所を変へ、人種を変へて、東洋の、否世界の、一大普仏戦争に臨み、遠からずして独逸以上の光栄と、猜疑と、怨恨と、報酬とを千代田城下に担ひ来らむとす。
— 石川啄木 『渋民村より』 青空文庫
個人絶対主義の大ニイチエも、普仏戦争に際しては奮激禁ぜず、栄誉あるバアゼルの大学講座を捨てゝ普軍のために一看護卒たるを辞せざりき、あゝ今の時に於て、彼を解する者に非ざれば、又吾人の真情を解せざる可く候。
— 石川啄木 『渋民村より』 青空文庫
それはちょうど普仏戦争のように、黄色い太陽の下を思い出し思い出し、追いつ追われつ、往きつ戻りつ、毎日毎日、日もすがら繰り返して止まぬ。
— 夢野久作 『塵』 青空文庫