薄ら冷たい
うすらつめたい
形容詞
標準
文例 · 用例
寝巻|一重の肌はうすら冷たい。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
前年、この渓流に添って豊に張られた金網のなかに雌雄並んで豪華な姿を見せて居たのが、今は素立ちのたった一羽、梅花を渡るうすら冷たい夕風に色褪せた丹頂の毛をそよがせ蒼冥として昏れる前面の山々を淋しげに見上げて居る。
— 岡本かの子 『鶴は病みき』 青空文庫
それには豪華を消してゐるうすら冷たい感じがあつた。
— 岡本かの子 『蝙蝠』 青空文庫
それには豪華を消しているうすら冷たい感じがあった。
— 岡本かの子 『蝙蝠』 青空文庫
軒も暗むまでに、鬱蒼と茂った樹木が、室内いっぱいにうすら冷たい影を沈ませて、昼ながら畳の目も読めないほど。
— 日光の巻 『丹下左膳』 青空文庫
初秋だ、うすら冷たい風が吹いている。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
うすら冷たい風に、メリンスの単衣がよれよれになって寒そうだった。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
寝汗おかきになってうすら冷たいの?
— 一九三九年(昭和十四年) 『獄中への手紙』 青空文庫