革砥
かわと
名詞
標準
leather strop
文例 · 用例
贈られた物で、また気づいたが、いつか私が、不平の舌打ちをしながら、顔にあてゝは革砥を合せてゐる剃刀を葛西氏が眺めて、その次に訪れて来た時に、ユンケル製の剃刀と革砥と砥油とを買ひとゝのへて、持参して呉れたことがある。
— 牧野信一 『断想的に』 青空文庫
」「加藤は酷い不良だな、ハツハツハ……」 純吉は、妙に慌てゝ窓側を離れると、机の抽出から剃刀を取り出して、柱に懸つてゐる革砥に巧みに合せた。
— 牧野信一 『明るく・暗く』 青空文庫
」 私は、乱雑に首を振つて舌を鳴らしながら立ちあがると、剃刀を取り出し、ヒタヒタと強い鞭の音を立てゝ革砥を合せた。
— 牧野信一 『毒気』 青空文庫
青くふくれた顏をして、欠伸を噛みながら、革砥の音をさせた。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
」 床屋は西洋|剃刀を取上げて、せつせと革砥に当て出したが、急に何か気が注いたやうに、剃刀を持つた儘ぐたりと椅子に尻を落した。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
能といえば、革砥を剃刀でペタペタやることだけで、肝腎なことを手っ取り早く片づける段になると、空っきし意気地のない、のらくらの、やくざなのさ、お前さんは!
— ニコライ・ゴーゴリ 『鼻』 青空文庫
そんな神経はとうの昔、古い革砥のように擦り減らされている。
— 芥川龍之介 『文章』 青空文庫
「あれはね、自働革砥の音だ。
— 夏目漱石 『変な音』 青空文庫
作例 · 標準
剃刀の切れ味を保つために、定期的に革砥で研いでいる。
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このナイフ、革砥で仕上げると驚くほど切れ味が良くなるんだ。
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職人さんが、静かに革砥を手に取った。
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ウィキペディア
革砥 とは、剃刀やナイフなどの刃物の研磨やその仕上げに使われる、表面を滑らかにした細長い帯状の革、あるいは革を細長い長方形の板に貼り付けたものである。なお、英語での"strop"は革を使ったものに限定されず、布砥やペーストを塗って刃物の研磨に使うバルサ材なども包括している。
出典: 革砥 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0