ごたごた
ごたごた
副詞
標準
文例 · 用例
大井町おれは泥靴を曳きずりながらネギや ハキダメのごたごたする運命の露路をよろけあるいた。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫
よその家庭のスキャンダルは言いたくないが、なんだか、ごたごたしているらしい。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
ごたごた、ひどくちらかっていた。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
さて、匠作さまの禁酒のしくじり話の御披露がございました四日の、手負ひの軍士の集りました席上で、裏切者の三浦左衛門尉義村さまが、またも御卑怯の振舞ひに及び、心ある将士にいたく顰蹙せられましたが、合戦の後にはとかくこのやうなごたごたが起るものと見えます。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
尤も大井愛といったような姓名だと Oo I Ai で少し短かすぎ、また 〔Tyo^ So Ga Be Ta Ro^ Za E Mon〕 では少しごたごたし過ぎるかもしれない。
— 寺田寅彦 『KからQまで』 青空文庫
限られた紙幅の中に規定されただけの項目を盛り込まなければならないという必要からではあろうが、実にごたごたとよく色々のことが鮨詰になっている。
— 寺田寅彦 『マーカス・ショーとレビュー式教育』 青空文庫
折詰の飯に添えた副食物が、色々ごたごたと色取りを取り合せ、動物質植物質、脂肪蛋白|澱粉、甘酸辛鹹、という風にプログラム的に編成されているが、どれもこれもちょっぴりで、しかもどれを食ってもまずくて、からだのたしになりそうなものは一つもない。
— 寺田寅彦 『マーカス・ショーとレビュー式教育』 青空文庫
やつぱり我我のやうなものは、世間のごたごたの中に身を投げて、喜んだり苦しんだり悶えたりしながら、働いてゐてこそ生き甲斐があるやうに思ふんです。
— 南部修太郎 『修道院の秋』 青空文庫