幻辞.com

半金

はんきん
名詞
1
標準
half the amount
文例 · 用例
由兵衛は漁師たちに半金の手付を渡し、鯨はあとから引取りに来ることに約束を決めて、若い者ひとりと共に帰って来る途中、高輪の海辺の茶屋の前へさしかかると、そこに友蔵兄弟が待っていて、由兵衛に因縁をつけた。
岡本綺堂 青空文庫
豊吉が品川から連れてきたお政という女は、もう年明け前でもあったが、それでも何やかやで三十両ばかりの金がいるので、豊吉は抱え主にたのんで先ず半金の十五両を入れて、女を自分の方へ引き取ることにした。
雪達磨 半七捕物帳 青空文庫
のこる半金の十五両は去年の大晦日までに渡す約束であったが、とてもその工面は付かないので、彼は同類の甚右衛門にたのんだが、甚右衛門は素直に承知しなかった。
雪達磨 半七捕物帳 青空文庫
災難とあきらめるという口の下から、こんなことを言い出すのは甚だ異なように聞えるかも知れないが、自分の店の掟として、すべての奉公人が金を落したり奪られたり、あるいは勘定を取り損じたりしたような場合には、その過怠として本人または身許引受人から半金を償わせることになっている。
岡本綺堂 籠釣瓶 青空文庫
その事情を察して、どうかここで半金の十両だけをひとまず償ってくれまいかと、主人はひどく気の毒そうに話した。
岡本綺堂 籠釣瓶 青空文庫
それがために二十両の半金を償わなければならない事情も話した。
岡本綺堂 籠釣瓶 青空文庫
しかし主人は何分にも其の品に惚れているので、結局その半金二百五十両ならば買い取ってもよかろうということに相談がまとまった。
化け銀杏 半七捕物帳 青空文庫
「大切なお品を半金に値切り倒すといっては、先様の思召しがどうあろうも知れない。
化け銀杏 半七捕物帳 青空文庫