神竜
しんりゅう
名詞
標準
文例 · 用例
四方の壁と穹窿とには、鬼神竜蛇さまざまの形を画き、「トルウヘ」といふ長櫃めきたるものをところどころに据ゑ、柱には刻みたる獣の首、古代の楯、打物などを懸けつらねたる間、いくつか過ぎて、楼上に引かれぬ。
— 森鴎外 『文づかひ』 青空文庫
四方の壁と穹窿とには、鬼神竜蛇さまざまの形をえがき、「トルウヘ」という長櫃めきたるものをところどころにすえ、柱には刻みたる獣の首、古代の楯、打ち物などをかけつらねたる間、いくつか過ぎて、楼上にひかれぬ。
— 森鴎外 『文づかい』 青空文庫
『外国事』にいう、毘呵羅寺に神竜ありて、倉中に往来す、奴米を取る時、竜|却後む、奴もし長く取れば竜与えず、倉中米尽くれば、奴竜に向い拝すると、倉|即盈溢る(『淵鑑類函』四三七)。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
例せば医神アスクレピオスの諸祠の神蛇、デルフィの大蛇、ヘスペリデスの神竜等のごとしと。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
『抱朴子』に、〈蜥蜴をいいて神竜と為すは、但神竜を識らざるのみならず、また蜥蜴を識らざるなり〉、晋代蜥蜴を神竜とし尊んだ者ありしを知るべし。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
定家卿の『明月記』建仁二年五月四日の条に「〈近日しきりに神泉苑に幸す、その中|※猟致さるるの間、生ける猪を取るなり、仍りて池苑を掘り多くの蛇を食す、年々池辺の蛇の棲を荒らすなり、今かくのごとし、神竜の心如何、もっとも恐るべきものか、俗に呼びていわく、この事に依り炎旱云々〉」。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
昨日までは、雲の上に雨を降らす神竜として、当るべからざる平家の勢も、今は衰微の一途をたどるばかりであった。
— 第七巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫