粃
しいな異読 しいだ・しいら
名詞多音語
標準
empty grain husk
文例 · 用例
尋めあゆむ『きのふ』の落穗、ひろひしは唯|粃實のみ。
— 薄田泣菫 『泣菫詩抄』 青空文庫
さて棺のまわりに糠粃を盛りたる俵六つ或は八つを竪に立掛け、火を焚付く。
— 森鴎外 『みちの記』 青空文庫
初薪のみにて焚きしときは、むら焼けになることありて、火箸などにてかきまぜたりしが、糠粃を用いそめてより、屍の燃ゆるにつれて、こぼれこみて掩えば、さる憂なしといえり。
— 森鴎外 『みちの記』 青空文庫
それから赤い襷掛に紺足袋穿という風俗で、籾の入った箕を頭の上に載せ、風に向ってすこしずつ振い落すと、その度に粃と塵埃との混り合った黄な煙を送る女もあった。
— 島崎藤村 『千曲川のスケッチ』 青空文庫
ゆえに種子はみな粃であるからこれを播いても生えて来ない。
— 牧野富太郎 『植物一日一題』 青空文庫
今日は牛や鷄に食はせる家が多いが、以前は是に粉米やシヒナ(粃)を合せて粉に挽いて、テンコ餅といふものをこしらへて食ひ、又は其粉を糯米にまぜても食つた(粒々辛苦)。
— 柳田國男 『食料名彙』 青空文庫
安藝の山縣郡では是に粃を合せて、粉にして作つたものをヒキモノ餅と謂つて居る。
— 柳田國男 『食料名彙』 青空文庫
ユリゴには碎け米や粃、又は色々の屑ばかりが殘るから、飯に炊くことはとても出來ない。
— 柳田國男 『食料名彙』 青空文庫
作例 · 標準
脱穀された麦の粃が地面に散らばっていた。
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まだ熟していない粃の果実を摘むのはもったいない。
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彼の話は粃ばかりで、聞くに値しない。
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標準
unripe fruit
作例 · 標準
この桃はまだ粃で、酸っぱくて食べられない。
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農家は、粃の段階で収穫してしまうと価値が下がると言っていた。
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未熟な粃の果実をジャムにすると、風味が良くない。
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