小魚
いさな
名詞
標準
small fish
文例 · 用例
龍宮ではこの藻を食べて、花びらで醉ひ、のどが乾けば櫻桃を含み、乙姫さまの琴の音に聞き惚れ、生きてゐる花吹雪のやうな小魚たちの舞ひを眺めて暮してゐるのです。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
きょうは七之助も商売を休んで家にいたので、おまきは彼に手伝わせて何か小魚を煮させた。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
岸近に廻るホソの小魚しか鉤には来らぬであろう。
— 幸田露伴 『蘆声』 青空文庫
そのほかにも、うらぶれて、この裏長屋に住み付いてから二十年あまり、鰥夫暮しのどんな佗しいときでも、苦しいときでも、柳の葉に尾鰭の生えたようなあの小魚は、妙にわしに食いもの以上の馴染になってしまった」 老人は掻き口説くようにいろいろのことを前後なく喋り出した。
— 岡本かの子 『家霊』 青空文庫
人に嫉まれ、蔑まれて、心が魔王のように猛り立つときでも、あの小魚を口に含んで、前歯でぽきりぽきりと、頭から骨ごとに少しずつ噛み潰して行くと、恨みはそこへ移って、どこともなくやさしい涙が湧いて来ることも言った。
— 岡本かの子 『家霊』 青空文庫
「食われる小魚も可哀そうになれば、食うわしも可哀そうだ。
— 岡本かの子 『家霊』 青空文庫
いたいけなものが欲しいときもあの小魚の姿を見ると、どうやら切ない心も止まる」 老人は遂に懐からタオルのハンケチを取出して鼻を啜った。
— 岡本かの子 『家霊』 青空文庫
あなたが、おかみさんの娘ですなら、今夜も、あの細い小魚を五六ぴき恵んで頂きたい。
— 岡本かの子 『家霊』 青空文庫
作例 · 標準
大きな魚を釣るために、新鮮な小魚を餌にした。
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「あの鳥、どうやら小魚を狙っているみたいだよ。」
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この海域では、イルカは主に小魚を食べている。
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今日のランチは、から揚げにした小魚と野菜のサラダにした。
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