罪障消滅
ざいしょうしょうめつ
名詞
標準
expiation of sins
文例 · 用例
しかし、すべてを過去の罪障のなす業と諦めた病主人は、罪障消滅のためにも、一つは永年の恩義に酬ゆるため、妻を失ってしばらく鰥暮しでいた鼈四郎の父へ、せめて身の周りの世話でもさせたいと、娘を父の寺へ上せて身罷ったという。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
他の事情は語らない母親も「お罪障消滅のため寺方に上った身が、食べ慾ぐらい断ち切れんで、ほんまに済まんと思うが、やっぱりお罪障の残りがあるかして、こればかりはしようもない」この述懐だけは亦ときどき口に洩しながら、最小限度のつもりにしろ、食べもの漁りはやめなかった。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
「これも何かの縁、罪障消滅のたしになるかも判り申さぬ、それでは聞いて頂こうか。
— 田中貢太郎 『轆轤首』 青空文庫
一は罪障消滅の符、一は怨敵調伏の符なり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
一対の名妓が、罪障消滅のためだと言います。
— 泉鏡花 『甲乙』 青空文庫
しかし充分の資金が無かったところから、その外交的頭脳から一策を案出し罪障消滅札(免罪符)なるものを売出し、その上がり額を以ってその費用にあてようとした。
— 国枝史郎 『ローマ法王と外交』 青空文庫
時々行っては痛い悲しみに襲われる所ですから、罪障消滅のできますような寺にしたいと私は思うのですが、あなたはどうお考えになりますか。
— 宿り木 『源氏物語』 青空文庫
つまり、罪障消滅の為の懺悔の生活をして居るんだと言ふ考へに這入つて来るのである。
— 折口信夫 『「八島」語りの研究』 青空文庫
作例 · 標準
彼は自らの過去を悔い、罪障消滅を願って連日写経に励んでいる。
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寺の鐘の音を聞きながら、一族の罪障消滅を祈り、静かに手を合わせた。
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功徳を積むことで罪障消滅が叶うと信じ、彼は私財を投じて橋を架けた。
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