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慎恚

しん恚
名詞
1
標準
文例 · 用例
しかし人目を離れて二人っきりの世界になると、慎恚のほむらは天に冲するかと思われ、相手の兇手から脱れるために警戒の神経を注射針のように尖らせた。
海野十三 電気看板の神経 青空文庫
またその身が不斷にやつてゐるやうな愼恚と嫉妬の生活と比べたなら?
田山花袋 道綱の母 青空文庫
何んなに人間に悲哀があつても――その愼恚と嫉妬とのために身も魂も亡びさうになるやうなことがあつても、そんなことには少しも頓着せずに、人生と自然とはその微妙な空氣をつくつて、徐かにその歩んで行くべきところへと歩いて行つてゐるのだつた。
田山花袋 道綱の母 青空文庫