動きが取れない
うごきがとれない
表現形容詞
標準
unable to move
文例 · 用例
六郎 どうで燒くなら早く燒いてしまへばいゝものを、そこがやつぱり運の盡きで、今まで天井裏に隱して置いて、それを竊と取出したところを、隱し目附にすつかり睨まれてしまつたので、もう動きが取れない。
— 岡本綺堂 『權三と助十』 青空文庫
尾張町附近はまるで動きが取れない。
— 徳田秋聲 『折鞄』 青空文庫
その枢軸がどういう種類のものであり、その体系がどういう傾向のものでなければならないかは別の問題としても、少なくとも之がなければ文化運搬力に於て、文化媒介の機能に於て、技術的に――然りクリティシズムは一つの最も普遍的な文化技術である――クリティシズムは動きが取れないのである。
— 戸坂潤 『クリティシズムと認識論との関係』 青空文庫
敗戦後の解放によって、広い展望が前途に開けた筈なのに、却ってその展望に彼等は戸惑い、手当り次第のものを頭につめ込んで、それに必死と縋りついて、もはや自由な動きが取れないのである。
— 豊島与志雄 『ジャングル頭』 青空文庫
盛岡で、学校はしくじるし、女に……豚のような女に引っかかってどうにも身動きが取れないでいる時、片山さんはわざわざ盛岡までやって来て、僕を救い出してくれたのだ。
— 豊島与志雄 『野ざらし』 青空文庫
その界隈一体に人が充満していて動きが取れない。
— ――黙子覚書―― 『夢は呼び交す』 青空文庫
まとまった金が土台になければ動きが取れないということになる。
— 他生の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
誰かに拐されて、こんな山の中へ連れ込まれて、動きが取れないでいるのを、再び世に出してやるのだというくらいな腹はあるらしい。
— 他生の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
例句