幻辞.com

結婚届

けっこんとどけ
名詞
1
標準
文例 · 用例
結婚届まですましてあったお島と作太郎との関係についての鶴さんの疑いは、お島が説明して聴す作太郎の様子などで、その時はそれで釈けるのであったが、その疑いは護謨毬のように、時が経つと、また旧に復った。
徳田秋声 あらくれ 青空文庫
父はそれができないで、母の姙娠が確定するまで結婚届が出せなかったのだそうだ。
大杉栄 自叙伝 青空文庫
結婚届を出したくも、彼女は何処で生れたかということさえ私には話さなかったのであって、両親も兄妹もないと見えて、手紙一本出すような様子はなく、また唯一人彼女を訪ねてくる者もなかった。
小酒井不木 犬神 青空文庫
「今日はね、おかしな結婚届があったよ。
矢田津世子 茶粥の記 青空文庫
結婚届に印を押してくれと云ふことだつたから、良人の名や生月を書いて印を押した。
與謝野晶子 六日間 青空文庫
ゆえに、その宗の者は戸長役場に結婚届を呈出するを要せず。
井上円了 欧米各国 政教日記 青空文庫
両方の籍から抜いて、結婚届をした上、出生届を出さなくてはならないので、おいそれと行きそうもなかった。
火野葦平 花と龍 青空文庫
「そんなこと、誰が知るもんですか、結婚届けだって光子が独りでやって、ぼくには見せもしなかったんですからね」 相沢は仰天して眼をみはり、きみたち正式に結婚してるのかい、と大きな声できいた。
山本周五郎 季節のない街 青空文庫