又とない
またとない
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文例 · 用例
ほかの奴等に、又とない、ええ薬となりますぞ。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
見張りの人が眠げに片方に腰をかけて居る丈で、外に人はない、もし彼に逃亡を企つる勇気があつたなら、こんないゝ機会は又とないのであつたが、彼にはそんな呑気な――今の彼として実際それが呑気な事であつた――計画を考へてる遑がなかつた。
— 平出修 『逆徒』 青空文庫
それから段々話しているうちに老人は死後のことに就き色々と拙者に依托せられた、その様子が死期の遠からぬを知っておらるるようで拙者も思わず涙を呑んだ位であった、其処で貴所の一条を持出すに又とない機会と思い既に口を切ろうとすると、意外も意外、老人の方から梅子|嬢のことを言い出した。
— 国木田独歩 『富岡先生』 青空文庫
先生が世界に又とない彫物師で、人の体を彫る人だということは、お前も知っているだろう。
— 森鴎外 『花子』 青空文庫
今北信の諸豪が泣きついて来たのこそ、又とない機会である。
— 菊池寛 『川中島合戦』 青空文庫
」私「又とない君には適当な仕事だと、君も僕もその時は悦んだのだつたがね。
— 牧野信一 『雑談抄』 青空文庫
花の雲、鐘は上野か浅草かのその花はもう大方散りそめかけていましたが、それだけに今ぞ元禄の江戸の春は、暑からず寒からず、まこと独り者の世に退屈した男が、朝寝の快を貪るには又とない好季節でしたから、お午近く迄充分に夢を結んで、長々と大きく伸びをしていると、襖の向うで言う声がありました。
— 続旗本退屈男 『旗本退屈男 第二話』 青空文庫
ひとときの退屈払いには又とない怪しき女の姿が分ったとすれば、見失ってはならないのです。
— 身延に現れた退屈男 『旗本退屈男 第六話』 青空文庫
作例 · 標準
憧れの海外研修に参加できるなんて、これは又とないチャンスだと思って即座に応募した。
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引退を決意した名俳優の最後の舞台を見届けられる、又とない機会に恵まれた。
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又とない好条件での契約だったが、彼は自分の信念を貫くためにあえて断った。
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