外来者
がいらいしゃ
名詞
標準
stranger
文例 · 用例
常に春光の満ちた六条院ではあるが、外来者の若い興奮をそそる対象のないことをこれまで物足らず思った人もあったが、西の対の姫君なる人が出現して、これという欠点のない人であること、源氏が愛して大事にかしずくことが世間に知れた今日では、源氏の予期したとおりに思慕を寄せる者、求婚者になる者が多かった。
— 胡蝶 『源氏物語』 青空文庫
が、入り代り立ちかわりする外来者が、南あめりか森林地帯で捕獲された不運な小動物――学名未詳――を見学するときの、明白な好奇心と多少の不気味さをあらわした眼をもって、いくら斜めに――正面から凝視することはこの怪人を激怒させるかも知れない。
— テムズに聴く 『踊る地平線』 青空文庫
例のアングロサクソン・スウペリオリティ――不幸にも――の観念からか、一体イギリス人は外来者を受け入れない。
— 黄と白の群像 『踊る地平線』 青空文庫
とは言え、何だか訳のわからないこと夥しいが、察するところ彼らは、自分たちの町へ外来者、ことに異人種の私達なんかが見物にくるのを好まないらしい。
— 白夜幻想曲 『踊る地平線』 青空文庫
一九三二年の冬の夜、小さな和服姿の「外来者」が唯一人でこの表通を南の方へ歩いてゐた。
— 武田麟太郎 『釜ヶ崎』 青空文庫
そしてすでに寝てゐる弟や(なるほどその髪の毛は最近に散切りにされたあとがあつたが、少し延びかかつてゐ、ちやんと女風の長襦袢の肩を見せて眠り、日頃のたしなみを見せてゐた)また母親に(彼女は二人の外来者を無言のままじろじろと観察した)――突然夜半に訪れたことを、幾度も繰りかへして謝するのであつた。
— 武田麟太郎 『釜ヶ崎』 青空文庫
」「そこでこの俺が云い出したのさ」「そうだ、外来者の外道めが!
— 国枝史郎 『神秘昆虫館』 青空文庫
まして貴殿は外来者、そうでなくてさえ白い眼で、みんなに見られているのでござる。
— 国枝史郎 『神秘昆虫館』 青空文庫
作例 · 標準
セキュリティのため、マンションのロビーで外来者全員に記帳をお願いしています。
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オフィスビルの受付で外来者用パスを受け取り、胸に着用してからエレベーターに乗った。
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「こんな山奥の村に外来者が来るなんて珍しいなあ」と、茶屋の主人が驚いた顔をした。
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