不動尊
ふどうそん
名詞
標準
Acala (Wisdom King)
文例 · 用例
この七の日は、番町の大銀杏とともに名高い、二七の不動尊の縁日で、月六斎。
— 泉鏡花 『菎蒻本』 青空文庫
不動尊の木像はその夜のうちに戸波の積善寺に返して、薬師堂の中へ元のように納めた。
— 田中貢太郎 『不動像の行方』 青空文庫
「薬師脇立不動之儀、正徳歳中山内監物殿御盗被成候所、於当村不思議之事出来仕、是ハ不動尊無御座故ト申、迎帰、薬師一同奉修覆畢」 と云う文句があった。
— 田中貢太郎 『不動像の行方』 青空文庫
自分はふとすると不動尊の庭先に希望の眼鏡があると心附いたので走つた。
— 長塚節 『記憶のまゝ』 青空文庫
省作が永く眼を煩った時などには、母は不動尊に塩物断ちの心願までして心配したのだ。
— 伊藤左千夫 『春の潮』 青空文庫
窟禅定も仕はてたれば、本尊の御姿など乞い受けて、来し路ならぬ路を覚束なくも辿ることやや久しく、不動尊の傍の清水に渇きたる喉を潤しなどして辛くも本道に出で、小野原を経て贄川に憩う。
— 幸田露伴 『知々夫紀行』 青空文庫
多い神仏の内には豪気な奴もありて、『雍州府志』に京の勝仙院住僧玄秀の時、不動尊の像の左の膝を鼠が咬んだ、秀、戯れに明王諸魔|降伏の徳あって今一鼠を伏する能わずといった、さて翌朝見れば鼠が一疋像の手に持った利剣に貫かれたので感服したと出づ。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
天慶の亂、寛朝、成田に不動尊をもち來りて、平將門を調伏せりとて、貞盛、秀郷の功を奪ひ、もち歸らむとするに、重くなりて動かずと欺きて、勅命を博して寺を建つ。
— 大町桂月 『宗吾靈堂』 青空文庫
作例 · 標準
毎月28日には、近所のお不動尊の縁日が開かれ、多くの参拝客で賑わう。
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祖母は、何か悩み事があると、いつもお不動尊にお参りして心の平穏を祈っていた。
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険しい山道を登りきると、崖の上に力強く立つお不動尊の石像が見えてきた。
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