振り込み
ふりこみ
名詞
標準
文例 · 用例
一通は又拿破里フアルコネツトオ銀行に振り込みたる爲換金五百「スクヂイ」の劵なり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
二間一尺の軽竿、道糸を竿丈より一尺短くして、三匁乃至五匁の銃丸型の錘をつけ、鮎毛鈎に蛆をさして、瀬脇へ振り込み、右の腕を前方へ真っ直ぐに伸ばして、こちら合わせで、すいすいと美しい若鮎を抜きあげる上州人の釣り姿は、あたかも巧みな芸能人の風があった。
— 佐藤垢石 『利根の尺鮎』 青空文庫
これも冬だったが、七味唐辛子をウンと振り込み、最後に汁を呑んで咽喉がヒリヒリしたことまでおぼえている。
— 石川欣一 『飢えは最善のソースか』 青空文庫
勤務先からの給料は振り込みでしょう。
— 片岡義男 『道順は彼女に訊く』 青空文庫
「どうしてもと言うなら、年明けに頭金だけでもお振り込みください」 健一が珍しく食い下がったところ、そんな回答が返ってきた。
— 澤西祐典 『くじらようかん』 青空文庫
友田純一郎ヒョッコリあらはれ、一寸雀をやり、たちまち満槓を振り込みてクサる。
— 昭和十五年 『古川ロッパ昭和日記』 青空文庫
客は合点して、「あいよ」とその言葉通りに実に巧く振込みましたが、心中では気乗薄であったことも争えませんでした。
— 幸田露伴 『幻談』 青空文庫
譲吉は、最初高商の秀才と云う振込みで、近藤家の世話になる事になったのだが、譲吉は秀才でないばかりか、可なり怠惰者に近い方であった。
— 菊池寛 『大島が出来る話』 青空文庫