金緑
きんりょく
名詞
標準
文例 · 用例
金緑に紅薔薇を覆輪にしたりけむ Monet の波の面も青みゆき、青みゆき、ほのかになつかしくはた悲しき Cafin の夕は来る。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
素絹のような少女の声と、楽器の単音が、傾いた金緑色の外景とともに、微かな寂寥を漂わせる。
— 宮本百合子 『我に叛く』 青空文庫
いまのところ、笠原の上機嫌を害ういかなるものもないふうで、グラスの底に澱んだ金緑のアブサントが、水を注ぐにつれて乳白色に変り、それが真珠母色に輝いてくるのを浮きうきとながめていた。
— 久生十蘭 『雪間』 青空文庫
木々の金緑の若芽が、日の光に顫えていた。
— JEAN CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
金緑色の朝顔の葉から来る光の反射が、少し痣のある疲れた顔を、ごく細かくてあまり濃くない白い髪を、微笑んで半ば開いてる口を、照らしていた。
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫