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取って食う

とってくう
動詞-五段-ウ行動詞-他動詞
1
標準
to catch and eat
文例 · 用例
げじげじから泥坊、泥坊からしらみを取って食う鍛冶橋見付の乞食、それから小田原の倶梨伽羅紋々と、自分の幼時の「グロテスク教育」はこういう順序で進捗して行ったのであった。
寺田寅彦 蒸発皿 青空文庫
折角鳥に生れて来ても、ただ腹が空いた、取って食う、睡くなった、巣に入るではなんの所詮もないことじゃぞよ。
宮沢賢治 二十六夜 青空文庫
持っていた洋燈の火屋が、パチン微塵、真暗になったから、様子を見ていた裏長屋のかみさんが、何ですぜ、殺すのか、取って食うのか、生血を吸うのかと思ったっていうんですぜ。
泉鏡花 式部小路 青空文庫
何でも安達が原の黒塚には鬼が住んでいて人を取って食うそうだなどという、旅の間にふと小耳にはさんだうわさを急に思い出すと、体中の毛穴がぞっと一|時に立つように思いました。
楠山正雄 安達が原 青空文庫
「縁を切った昔の女が、あなたを取って食うとでも言うんですか」 話にもならんという風で、ハッハッハと闊達らしく笑いすてた山口仁一の黒い髭の動きが、まざまざと瀧子の眼に浮んだ。
宮本百合子 鏡の中の月 青空文庫
」「人間ではないか」「然し、人を取って食うんでしょう」「そんなものではない。
直木三十五 南国太平記 青空文庫
」「うんにゃ、通りがかりの人が水気が欲しくなって瓜を一つ取って食うなんてのは、おらがの方じゃ泥棒のうちへは算えねえや。
魯迅 故郷 青空文庫
兵馬にこの幸運を与えた祝福の神は、人の子を取って食う鬼子母の神であってみれば、早晩何かの代価を要求せられずしては済むまいと想われる。
他生の巻 大菩薩峠 青空文庫
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