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隣る

となる
動詞-五段-ラ行動詞-自動詞
1
標準
to neighbor (neighbour)
文例 · 用例
しかはあれ、またも聴く、そが畑に隣る河岸側、色ざめし浅葱幕しどけなく張りもつらねて、調ぶるは下司のうた、はしやげる曲馬の囃子。
北原白秋 邪宗門 青空文庫
初めての日の夜が来ると、私の窓に添うた廊下を往来する足音も絶え、前後に隣る病室の物音も静まって、私の隣りの空ベッドのあたりが余計|闃として来た、私はキリギリス籠を思わせるベッド蚊帳におさまって、それでも病躯にちがいないまだ異和のある身を、眠りのなかに忘れて行った。
鷹野つぎ 草藪 青空文庫
それに隣る、小さく幾つにも不規則に仕切られた、一段歩ほどの田圃は、稻を刈つたあとそのままの姿で、田のおもては霜解けに濡れて、黒い切株のまはりや、株と株との間には、細長く伸びたままに寒さに立ち枯れた枯草が、わびしく風に吹かれてゐた。
島木健作 續生活の探求 青空文庫
未だ都を巡らす堀もなく人はただ己に隣る世界の外を知らざりき。
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 宇宙の始まり 青空文庫
香炉に隣る白磁の瓶には蓮の花がさしてある。
夏目漱石 一夜 青空文庫
これらの木橋を有する松江に比して、朱塗りの神橋に隣るべく、醜悪なる鉄のつり橋を架けた日光町民の愚は、誠にわらうべきものがある。
芥川龍之介 松江印象記 青空文庫
会場は役場の二階であるが、大方――いやそんな形式ばったところはいつも使用されず、事務室に隣る十二畳の一部屋が会場になるのである。
犬田卯 青空文庫
しかも自己の持地に隣る三反歩の小作田まで一様に死田化して顧みなかったのだ。
犬田卯 沼畔小話集 青空文庫
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