筒口
つつぐち
名詞
標準
文例 · 用例
始めに小さな包のようなものを筒口へ投り込んで、すぐその上へ銀色をした球を落し、またその上へ、掌から何かしら粉のようなものを入れる。
— 寺田寅彦 『雑記(2)』 青空文庫
次にチョッキの隠袋から、何か小さなものを出して、火縄でそれに点火したのを、手早く筒口から投げ入れると、半秒足らずくらいの後に、爆然と煙が迸り出て、鈍い爆音が聞える。
— 寺田寅彦 『雑記(2)』 青空文庫
風の影響もあるだろうが、それよりもむしろ、筒口を出る際の、偶然の些細な条件のために、時々は弾道が上の方でひどく彎曲して、とんでもない方へ行って開く事もある。
— 寺田寅彦 『雑記(2)』 青空文庫
また射的をしている人の鉄砲の筒口の正面へ突然顔を出して危うく助かった事もあった。
— 寺田寅彦 『レーリー卿(Lord Rayleigh)』 青空文庫
十五 火に入る虫 短銃の筒口に濃き煙の立つと同時に泰助が魂消る末期の絶叫、第三発は命中せり。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
喞筒は一台、一念、一向喞筒の水はりうりうたり玲瓏たり、さんらんたり、不尽の山、喞筒の筒口りうりうたり。
— 北原白秋 『畑の祭』 青空文庫
青い煙が、まだ筒口から細く出ていました。
— 新美南吉 『ごん狐』 青空文庫
逃げる猪の背後から(間)筒口揃へてぶつ放した。
— 小熊秀雄 『きのふは嵐けふは晴天』 青空文庫