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名詞
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標準
文例 · 用例
すつかりと荷造りされたる思想の前に、言葉が巡して進まないといふやうな、我等の鬱陶しき日和の多いことよ。
萩原朔太郎 宿命 青空文庫
行く春や巡として遅桜「巡」という漢語を奇警に使って、しかもよく効果を納めている。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
思った事と、それを言葉で表現する事との間に、些少の巡、駈引きの跡も見えないのです。
太宰治 風の便り 青空文庫
きょうまで、お礼|巡、欠礼の段、おいかりなさいませぬようお願い申します。
太宰治 虚構の春 青空文庫
旧式な彼には、いろいろな迷いや、苦悩や、巡があった。
黒島傳治 武装せる市街 青空文庫
シャベルを持っている兵卒は巡した。
黒島傳治 青空文庫
これに反して、五年も十年も一生懸命骨を折って勉強をした人の、外目にはともかくも相当なコントリビューションにはなるであろうと思われるものが些細な欠点のために落第させられたり、二十年も事務室の金庫に秘蔵されるようでは、先ずよほどの自信家でない限り論文提出について巡せざるを得ないであろう。
寺田寅彦 学位について 青空文庫
で、彼が頭を掻きながら無骨な、而も困りきつた樣子で巡すればするだけ、四人の心の中には一種の好奇心が湧き立つてくるのです。
南部修太郎 S中尉の話 青空文庫