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顔々

顔々
名詞
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標準
文例 · 用例
誰でもそういう面にはひとかたならない関心を(自覚しているといないにかかわらず内心奥深く抱いているということが)きく顔々にもあらわれるから[自注25]。
一九三九年(昭和十四年) 獄中への手紙 青空文庫
[自注25]きく顔々にもあらわれるから――当時傍聴席のベンチは、検事局関係者、警視庁特高関係のものだけで埋められていた。
一九三九年(昭和十四年) 獄中への手紙 青空文庫
戦地からかえって来て、町の×子がそうやってバスを動かしている姿にヤアと目を瞠る青年たちの顔々も見えるようだ。
宮本百合子 この初冬 青空文庫
何と、これらの若い顔々は、木彫りか土偶かのような、単純に目、鼻、口と切りあけたというようなマスクをしているのだろう。
宮本百合子 図書館 青空文庫
しかも、その顔々は、図書館の広間に集り、街頭には無い何かのゆたかさを、それぞれの精神に摂取しようとして、待っているのである。
宮本百合子 図書館 青空文庫
戦争をさしはさんで何年ぶりかで図書館へ来て見れば、図書館に充満しているのは、そのような青春の顔々である。
宮本百合子 図書館 青空文庫
これらの顔々が、人間らしい軟かさ、鋭さ、明確さの交々流動するものに、両び成りかわってゆこうとしている。
宮本百合子 図書館 青空文庫
その無言の欲求が、ここにこれだけの数のその顔々をあつめていると思えるのである。
宮本百合子 図書館 青空文庫