阿婆
阿婆
名詞
標準
文例 · 用例
成程この婦の母親なら、芸者家の阿婆でも、早寝をしよう、と頷かれる。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
」と呼ばるる、浜方|屈竟の阿婆摺媽々。
— 泉鏡花 『小春の狐』 青空文庫
阿婆、これを知ってるか。
— 泉鏡花 『小春の狐』 青空文庫
女はいつもの阿婆摺れた様子は少しも見せず、一瞬間|萎れて呆然と車内の二人を見較べて居たが、今度は前よりも一層憐っぽくイベットに縋って云った。
— 岡本かの子 『ドーヴィル物語』 青空文庫
余り評判のよくない阿婆が、台所から跨込んで、帳面を控えて切盛する。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
可哀そうに、お千世は御飯炊から拭掃除、阿婆が寝酒の酌までして、ちびりちびりと苛められる上、収入と云っては自分一人の足りない勝で、すぐにお孝の病気の手当に差響くのに気を揉んで、言い憎かろう。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
その為に、阿婆の寝酒はなおあくどい。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
それだのに、お千世に口の掛からない時は、宵から、これは何だ、と阿婆が茶の缶の錻力を、指で弾いて見せると云うまで、清葉は聞伝えているのであった。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫