霜解け
しもどけ
名詞
標準
thaw
文例 · 用例
広々した畑地に霜解けを踏んで、冬枯れの木立の上に高い蒼空を流れる雲でも見ながら、当もなく歩いていたいと思う。
— 寺田寅彦 『枯菊の影』 青空文庫
霜解け道を踏んで白雲を見ればそれでよい。
— 寺田寅彦 『枯菊の影』 青空文庫
霜解けの深い泥濘が、行人の下駄の歯の跡を残して、たちまちに凍ってしまった。
— 梶井基次郎 『不幸』 青空文庫
一匹の痩せ衰えた犬が、霜解けの路ばたで醜い腰付を慄わせながら、糞をしようとしていた。
— 梶井基次郎 『冬の日』 青空文庫
霜解け、夕|凍み、その匂いには憶えがあった。
— 梶井基次郎 『過古』 青空文庫
今頃なら霜解けを踏み荒した土に紙屑や布片などが浅猿しく散らばりへばりついている。
— 寺田寅彦 『イタリア人』 青空文庫
門長屋の兵六老爺、大手を開けに朝|疾く起出でて、眼と鼻を摩りながら、御家の万代を表して、千歳の翠濃かなる老松の下を通りかかれば、朝霜解けた枝より、ぽたり。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
霜解けで土はだいぶ泥濘んで来ます。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
作例 · 標準
霜解けの道は泥濘んでいるので、お気に入りの靴を履いていくのはやめよう。
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朝日が昇るにつれて霜解けが始まり、軒先から水滴が滴り落ちている。
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霜解けの匂いが漂う土から、フキノトウがひょっこり顔を出した。
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