御柳
ぎょりゅう
名詞
標準
文例 · 用例
天皇も文雅の道にいたく御心を寄せられたこととて、露は濃やかにして 緩く語る 園花の底、月は落ちて 高く歌ふ 御柳の陰。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
木の中では御柳を好んだ。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
この年六月中旬から八月下旬まで麻疹が流行して、渋江氏の亀沢町の家へ、御柳の葉と貝多羅葉とを貰いに来る人が踵を接した。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
楡と御柳と楊柳と今悉く燃え上る、 350ロートス、蘆荻、キュペーロン、川の美麗の水に沿ひ、豐かに生じ並ぶもの、等しく共に燒かれ去る。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫
ギョリュウ 日本へ昔|寛保年中に中国から渡って植えてある※柳、すなわちギョリュウ(御柳の意)は、タッタ一種のみで他の種類は絶対にない。
— 牧野富太郎 『植物一日一題』 青空文庫
ぎょりゅう(御柳)といって、今日では主としていけ花の方で珍重がられている。
— ――黙子覚書―― 『夢は呼び交す』 青空文庫
御柳を知っているのは大抵いけ花界の人たちということになる。
— ――黙子覚書―― 『夢は呼び交す』 青空文庫
その家の入口の前坪に四つ目を結って、その内側に、やっと四、五尺に伸びた御柳がうえてある。
— ――黙子覚書―― 『夢は呼び交す』 青空文庫