一毛
いちもう
名詞
標準
one-tenth of a rin
文例 · 用例
その始末の悪い人間が、心を落ちつけて、対象物を明瞭に視てつまるところ、人間の顔は眼が横につき鼻が竪についている、というような確実な正常な認識を得て一毛だも動ぜぬ人生の鑑識を備えます。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
二 催のかかることは、ただ九牛の一毛に過ぎず候。
— 泉鏡花 『凱旋祭』 青空文庫
一毛に於いて差異はあっても、九牛に於いては、リアルであるというわけなのだ。
— 太宰治 『ろまん燈籠』 青空文庫
あまつさえ、目に爽かな、敷波の松、白妙の渚どころか、一毛の青いものさえない。
— 泉鏡花 『開扉一妖帖』 青空文庫
第一毛頭覚えのない事……と云い切って立去りかけたところ、助太刀と共々三人が、抜き連れてかかりおった。
— 夢野久作 『斬られたさに』 青空文庫
第一章 時を銭なりとしてこれを換算せば、一秒を一毛に見積りて、壱人前の睡量凡そ八時間を除きたる一日の正味十六時間は、実に金五円七拾六銭に相当す。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
かかる間にも常は止一毛に値する一秒の壱銭|乃至拾銭にも暴騰せる貴々重々の時は、速射砲を連発にするが如く飛過るにぞ、彼等の恐慌は更に意言も及ばざるなる。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
世界の大美術書の総数に比べたなら九牛の一毛どころか百牛の一毛にも当るまいが、シカモ世界の文献に乏しい日本では此の百牛の一毛なり万牛の一毛なりの美術書でさえが猶お貴重せざるを得なかった。
— 内田魯庵 『灰燼十万巻(丸善炎上の記)』 青空文庫
作例 · 標準
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例句2
例句3
例句4