尻抜け
しりぬけ
名詞
標準
forgetfulness
文例 · 用例
これでよく御用聞がつとまると思うほど、尻抜けで、気が弱くて、愚図で、とるところもないような男だが、芯は、極く人がよく、何でもかんでも引受けては、年中難儀ばかりしている。
— 萩寺の女 『平賀源内捕物帳』 青空文庫
それを忘れていたのが我等の抜かり――道庵の尻抜けは怖るるに足らず、お角の腕は凄い。
— 新月の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
「世直し」は、三枚目で尻抜け伝次、ヌーッと出て一人で浚っちまふ。
— 昭和九年 『古川ロッパ昭和日記』 青空文庫
おめえのことだから、しりぬけのへまをやっていても大澄ましに澄ましていることだろうが、たぶんまだ松平のお殿さまのほうは洗っちゃいめえな」「たぶんとはなんですかい!
— 袈裟切り太夫 『右門捕物帖』 青空文庫
ロケットは、たいへんのりごこちがよく、見る見る空中にとびあがり、雪をかぶっている山の上をとびこし、それから、緑のもうせんを、きちんと、ごばん目にしきつめたような緑地帯の上をはしりぬける。
— 海野十三 『火星兵団』 青空文庫
電車が平野や田をはしりぬけて海がみえ始めると、北の国の山野を突きぬけて見る波の色は伊豆や相模の海よりももつと妖しい青さを見せた。
— 片山廣子 『東北の家』 青空文庫
はてさて、 しろウサギが はしりぬけていったんだけど、 アリスは そのさきが きになってね。
— THE NURSERY "ALICE" 『えほんのアリス』 青空文庫
やつらにもとうとう年貢のおさめどきがきたのだ、とおれはなるべくふれないようにすばやくはしりぬけて、匆々に署外へとびだしてしまったが、ガアジン先生の怒号は依然として、うぉううぉうとひびいていたよ。
— 西尾正 『放浪作家の冒険』 青空文庫
作例 · 標準
最近、歳のせいか尻抜けが多くて困る。
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彼は尻抜けだから、重要なことはメモしておかないと。
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「あ、また尻抜けしちゃった!」
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