請状
うけじょう
名詞
標準
文例 · 用例
」 魂の請状を取ろうとするのでありますから、その掛引は難かしい、無暗と強いられて篠田は夢|現とも弁えず、それじゃそうよ、請取ったと、挨拶があるや否や、小宮山は篠田の許を辞して、一生懸命に駈出した、さあ荷物は渡した、東京へ着いたわ、雨も小止みかこいつは妙と、急いで我家へ。
— 泉鏡花 『湯女の魂』 青空文庫
そして其請状は寂照が記している。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
今度という今度は、容易に請状も出しかねるというのが助郷側の言い分である。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
去る十二月二十日に行われた東京ユネスコ協力会発起人会で招請状を出した新居格氏は、ユネスコの本質上この会は会員の純潔な良心に期待しなければならないと力説されました。
— ――文学における昨年と今年―― 『一九四七・八年の文壇』 青空文庫
その中にはアメリカからの大きな注文の取消電報や、手形延期の懇請状、その他|孰れも、不景気を語るもの許りである。
— 松本泰 『秘められたる挿話』 青空文庫
これは機織女を雇入れます時に、主人方へ雇人請状を出しますので、若い方が機に光沢が有ってよいと云うので、十四五か十七八あたりの処が中々上手に織りますもので、六百三十五|匁、ちっと木綿にきぬ糸が這入りまして七十寸位だと申します。
— 三遊亭圓朝 『霧陰伊香保湯煙』 青空文庫
鉄太郎とか鉄五郎とかいうのであろう、請状には名前は書いてあるはずだが、二十八になる良い若い者で、鉄、鉄で通っている」「それだけですね」「もう一人、門番は宇内という老人夫婦、六十を越しているが、恐ろしく達者だ」「…………」「外には、馬が一頭、猫一匹――」「よく判りました。
— 紅筆願文 『銭形平次捕物控』 青空文庫
兄の義鎮は宣教師派遣の懇請状を公式にインド総督に向けて送ろうとしている。
— 日本の悲劇 『鎖国』 青空文庫