中歯
ちゅうば
名詞
標準
medium height geta
文例 · 用例
朝六時に、霜でカンカンに凍った道を赤い鼻緒の中歯下駄で踏みながら、正月になっても去年のショールに顔をうずめて工場へ出かける十一時間労働の娘さんをそういう会話の主人公として想像するのは困難です。
— 宮本百合子 『ゴルフ・パンツははいていまい』 青空文庫
雨の用意の洋傘を中歯の爪皮の上について待っていると、間もなく反対の方向から一台バスがやって来た。
— 宮本百合子 『電車の見えない電車通り』 青空文庫
毎朝、薄暗いうちから、おもんが痩た背を丸め、古びた中歯の下駄を踏んで、工場に通う後姿を近所の者が見なれてから、また十年経った。
— 宮本百合子 『光のない朝』 青空文庫
「――そやから、どないな夢や聞いてるんやがな、……あんた、いつも一晩中歯ぎしりをするし、何や知らんが、怖さうにうなされてるし、……えらい近所迷惑やがな、……もうちよつと気いつけるわけにいかんか」「――君んとこの狐が不愉快なんだよ」 私も云ひかへした。
— 武田麟太郎 『大凶の籤』 青空文庫
〔欄外に〕 開成山の物価 柴=幹 一束一円二十銭、ジャガいも 一俵十六円、さといも(十二貫)十八、玉子 二十銭、うど一貫三円、俵 百、もち 120. 、とり 一羽十円、手間(男) 四円、勤労奉仕女 二円、男 三円五月二十日(土曜) 午前中歯へゆく、上をかりにうめ、下の金冠をとる。
— 一九四四年(昭和十九年) 『日記』 青空文庫
わたし今の中歯医者へ行って来るから。
— 永井荷風 『※東綺譚』 青空文庫
「まあ、ずっと上まであるのね、何が通るんでしょう」 十五ばかりの少年をつれ、中歯を穿いた男が、伸子らの横を歩いていたが、「よく開けたもんですなあ。
— 宮本百合子 『伸子』 青空文庫
それからもう一つ可笑しい話、 私に二足中歯の下駄があります。
— 一九三九年(昭和十四年) 『獄中への手紙』 青空文庫
作例 · 標準
この下駄は中歯なので、歩きやすくて普段使いにぴったりだ。
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伝統的な祭りで、中歯の下駄を履いた人々が練り歩く。
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中歯の下駄を履くと、背筋が伸びて姿勢が良くなる気がする。
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