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当て所

あてど
名詞
1
標準
aim
文例 · 用例
そういう時、二人は帰りがけに、山の上へ引っかえして、ヤケクソに持っているだけの弾丸をあてどもなく空に向けて発射してしまったりした。
黒島傳治 雪のシベリア 青空文庫
而してあてどもなく壁を見詰めてゐた。
有島武郎 實驗室 青空文庫
そんな風にして眠ってしまったあの人の寝顔を見ていると、私は急にあてどもない嫉妬を感じた。
織田作之助 天衣無縫 青空文庫
すると、君勇はいきなり、「小郷はんを殺したのは、あてどす」 と、自白した。
織田作之助 それでも私は行く 青空文庫
まるで空を流れる雲のやうに、あてどもなく旅をしていつた。
新美南吉 良寛物語 手毬と鉢の子 青空文庫
――Kと私とは暗い路上に視線を落したまま、詞もなく、あてどもなく歩き續けて行くのだつた。
南部修太郎 霧の夜に 青空文庫
そのうちに何時の間にやら重いたどたどしい足どりが泥酔漢めいて来て、時とするとその痛い乳の上から真白な畜生の手でもふいと飛び出しさうなそんな気がしてただもう恐ろしく、抑えては引つ込ませ、抑えては引つ込ませ、益々深い濃霧の中をあてどもなくまぎれ込んで了ふのであつたが……。
北原白秋 桐の花 青空文庫
碧を湛へし海水に、快げに、遊泳せる鱗は、鰭の運動も忙しく、あてどもなく彷徨ひぬ。
長塚節 長塚節歌集 中 青空文庫
作例 · 標準
「もう人生も先が見えないし、当て所もなく、ただぼんやりと一日を過ごしているよ。」
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会議は終始、当て所ない議論の応酬で、具体的な成果は何もなかった。
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親の元を離れ、彼はただ当て所もなく、地図にもない町へと向かった。
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災害で家を失い、身寄りもなく、避難所から避難所へと当て所なく移り住む日々が続いた。
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