鶏屋
にわとりや
名詞
標準
文例 · 用例
おれは軍鶏屋の廻し者じゃあねえ、そこら中の鶏を取って歩くものか。
— 鬼娘 『半七捕物帳』 青空文庫
「おまえさんも御承知でしょう、軍鶏屋の鳥亀のかみさん……。
— 大森の鶏 『半七捕物帳』 青空文庫
「ゆうべはお前さんは、鳥亀とかいう軍鶏屋の話をしなすっていたね」「じゃあ、お前さんも聴いておいでなすったのですか」「柘榴口のなかで聴いていましたよ。
— 大森の鶏 『半七捕物帳』 青空文庫
一体その軍鶏屋は何処ですえ」「以前は浅草の吾妻橋ぎわにあったのですが、亭主が死んだので店を仕舞って、おかみさんは品川の方へ引っ込んで、もう小一年も逢わなかったのですが、きのう思いがけなく川崎で逢いました」「おかみさんはお六というのだね。
— 大森の鶏 『半七捕物帳』 青空文庫
その頃、軍鶏屋へ来て鳥鍋や軍鶏鍋を食うのは、あまり上等の客でない。
— 大森の鶏 『半七捕物帳』 青空文庫
「折助なんぞは軍鶏屋のお客だ。
— 大森の鶏 『半七捕物帳』 青空文庫
時としては薄暗い、せせこましい路次のあいだに、当てどもなしに彷徨いているその姿が見出されたり、どこへも入りそびれて、思いがけない場末に、人気の少い鶏屋などの二階の部屋の薄白い電燈の下で、淋しい晩飯にありついていたりした。
— 徳田秋声 『黴』 青空文庫
」まづは安心と軍鶏屋の小父さん胸をさすればキヤベツまでほつと息する葉の光。
— 北原白秋 『東京景物詩及其他』 青空文庫