虫の音
むしのね
表現名詞
標準
calls and sounds made by insects
文例 · 用例
家中が珍しくしんとして表庭の方で虫の音が高く聞えていた。
— 寺田寅彦 『小さな出来事』 青空文庫
固い音が時どきするのは突き当っていく黄金虫の音でもあるらしかった。
— 梶井基次郎 『ある心の風景』 青空文庫
叢の蔭、林の奥にすだく虫の音。
— 国木田独歩 『武蔵野』 青空文庫
昼間でも草の中にはもう虫の音がしていましたが、それでも砂は熱くって、裸足だと時々草の上に駈け上らなければいられないほどでした。
— 有島武郎 『溺れかけた兄妹』 青空文庫
赤に、黄に、紫に、からからに乾いて蝕まれた野葡萄の葉と、枯|蓬とが虫の音も絶えはてた地面の上に干からびて縦横に折り重なっていた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
と声荒らかに呼わりて、掴み挫がん有様に、お藤は霜枯の虫の音にて、「あれ、御堪忍なさいまし。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
」お秀は虫の音「どういたしまして。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
」 この数分時の言の中に、小次郎法師は、生れて以来、聞いただけの、風と水と、鐘の音、楽、あらゆる人の声、虫の音、木の葉の囁きまで、稲妻のごとく胸の裡に繰返し、なおかつ覚えただけの経文を、颯と金字紺泥に瞳に描いて試みたが、それかと思うのは更に分らぬ。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
作例 · 標準
夏の終わりには、涼やかな虫の音が響き渡り、秋の訪れを感じさせる。
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縁側で夕涼みをしながら虫の音に耳を傾けるのが、私の夏の楽しみだ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
最近は都会でも、公園で少し耳を澄ませば虫の音を聞くことができる。
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ウィキペディア
虫の音(むしのね)とは虫の鳴き声のことである。虫を飼ってその鳴き声を楽しむ文化は古代ギリシャまで遡ることができ、ヨーロッパやアジアなど世界各地で見られる。
出典: 虫の音 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0